AYA01

Title
AYA01
Size / Art supplies
B3/イラストレーションボードにアクリル水彩
Production year
2004
Comment
この絵を描くまでの間に、色々と試行錯誤しているなかで、過去を振り返ったり、新しいものを取り入れたり、単純に技術力を上げたりしていました。
その中で一番始めのシリーズ『tomo』の頃に描いていた、白い家と海と空を改めて描いてみました。
世界観は、aya02に比べて、こちらの方が好きなのですが、構図的な完成度としてはaya02の方が好きです。
なんせ、この絵は路地のような構成のため、陽当たりが悪くて...。
前回に引き続き
僕が求める絵の世界について。

色々な行程や経験を踏まえて
比較的多く悩み、考えていました。

単純に、前回説明した様に売れる為の絵、
多くの人に興味を持ってもらう絵を描くべきか!?
等...。


で、どうしても考えても答えが見つからない時は
自分を見つめ直します
ルーツや、絵を描き始めた時の事を思い出します。

そして、自分に素直になってみます。


で、絵描きを志したのは幼稚園の頃。
父の日の絵を描いて入賞し、褒められ
単純に"絵を描く"という事が好きだった。

具体的に作品を描き始めたのは大学生の頃。
入った大学が建築学科だったので
建築系に進む事も考えたが、建築は
一人では作ることも出来ず、予算や法律等
自由な表現には程遠い壁を感じた。

で、その頃好きな人がいて、フラられて
どうしようもなくて、感情を絵にぶつけてみた。
比較的上手に描けたので、沢山描いて
個展とか開いていた。

しばらくは、大学の友人とつるんで企画展を開いたり
インスタレーションアートとか現代アートに興味が有り、
というか、カッコいいと思っていた。
で、ニューヨークの美術館とかギャラリーとか
いろいろと見て回った。

自分の知らない新しい世界であり、衝撃的だった。
すごい!と思うものもあり、なんだこれ!?と思うものもあった。

で、それからもしばらくは絵画製作と平行して
オブジェ等を製作したり、展示したりしていた。

なんでか、オブジェ製作は自分にとって楽だった。


でも、正直に言えば、自分でもよくわからなかった。
今でも現代アートがよくわからない。

なので、現代アートを意識する事をやめた。

極力、他から影響を受けたくないので、あんまり
現代の他の作家さんの作品を見ない。

で、この絵を描いた頃は本格的に絵を描き始めて10年。
そろそろ自分の描きたいものが、どうゆう物か
考えなくても解る様になってきた。

それを表現する技術力もついてきた。

なので、今は"表現したい"と思う世界を描いているだけ。


メッセージがあって、そのための構成の時もあれば
単純に美しい絵や面白い絵を描きたい時もある。

たまには、もらって欲しいとか、買って欲しい
と言う目的で絵を描きたい時もある。

ただ、表現する上で少しでも多くの人に見てもらえる様にとか
メッセージと関係ない部分でも、飽きない様にとか、綺麗にとか
表現の為の演出的な事は考える。

どうしてもメッセージが伝えられない時は、あきらめて
文章を添付する。

メッセージが長ければ、連作にしたり、絵本にしたり。

考え方はより単純に...。


なんで、今までこんなに悩んでいたのだろう?

と思うことも有るが、10年以上描き続けたからこそ
見えてきた答えだと思う。


そんで、考え方は今後も変わるかもしれない。

なんせ、決めつけない事だ。

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このページは、2010年4月 7日 15:26に書いた記事です。

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